"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)リバース

突然の告発文をもとに、過去の大学生時代の事故の真相を解き明かしていくストーリー。

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深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばならない時が来てしまったのかと、懊悩する。

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あとがきを読むと、事前に結末などが決まったうえで描かれたとのことであるが、個人的にはエンディングを含めて、伏線的なものも回収しつつ、諸々が精度高く描かれており、気に入った作品だと思った。

犯人、結末は予想の片隅にはありつつも、エンディングを読むと少し切ない気持ちになった。ラストが予想できるか否かにかかわらず、著者の執筆力を随所に感じられ、クオリティが高い作品だと個人的に感じた。

 

(雑記)食品衛生管理者養成講座を受講した感想

先日、食品衛生管理者養成講座を受講した。

特に飲食業を始めるものではないが、前々から興味があったものの、受講に当たり郵送でも申込みが必要であったり、基本的に平日での講座の開催ということもあり、しばらく先延ばしにしていた。

先日、自分の住んでいる食品衛生管理者の案内を見たところ、実は従前からe-ラーニングでの受講も可能となっていることから、申込みをしてみた。

受講料及び教材費は合わせて12,000円。あまりお財布には優しくないが、会場での受講の場合、申込書の郵送費なども発生するとともに、他に代替手段もない。自分はPCから申込みをしようとしたが、結局はスマホタブレットを要するため、PC上にQRコードが表示され、以降はスマホで手続きを進めることになった(この辺は、冒頭に必要な案内が記載されていたと思う)。

案内に従って申込手続き、支払いを完了すると、その時点から受講可能となる。申し込んだその場で受講できるのはメリットだと思う。

カメラ付きのデバイスで受講することが求められ、デバイスの前で受講する必要がある。カメラがONになっており、自分の顔が写っている必要がある。よそ見をしたり、カメラから消えていると、その時点から巻き戻って受講する必要がある(自分もそのようなパターンはあったが、システムにより判定している模様)。

講座は分野別に10分から20分程度の動画に分かれており、最初から順に動画を見ていく必要がある。1回視聴するまでは早送りなどは不可であるが、動画の途中で退出した場合は、そこまでは早送りができるようであった。

途中途中に小テストがいくつかあり、所定の点数をもって次に進むことができる。点数が足りない場合は再度テストを受ける。毎回、同じテストではないようであったが、動画を視聴していれば分かるとともに、調べながら回答すれば十分に対応できるように感じた。

全ての動画を視聴し、最後のテストに合格すれば受講完了。私は申込みから2日間で完了したが、時間があれば1日あれば十分だと思われる。

なお、テキストは申込後にPDFでダウンロードできるとともに、後日郵送で送られてくるが、私の場合は受講完了後に、修了書と同じタイミングで郵送されてきた。

個人的な感想としては、基本的に動画はテキストの内容の読み上げが中心であるため、「テキストを読めば分かる」という点が少し気になった。動画を視聴しない人への対応という観点では理解できるが、若干動画が退屈な面もあった。また、「必要に応じて」、「可能であれば」というトーンの説明があり、(講座を作成されている立場も十分分かるが、)せっかくの講座なので、模範例やより実務に沿った内容だと、より自分には合っていたかもしれない。ただ、講座全体としては、参考になる情報が多いと感じたので有意義だという感想だった。

(雑記)地域のイベントで学んだこと

以前は全く関心もなく、足をのばしたことはないが、最近、地域のイベントに参加、見学する機会があり、学んだ・再認識したことを備忘までに記載しておく。

 

110番通報>

幸か不幸か自分が通報したことはないが、通報する際に伝えることなどは分かっているつもり。自分の場所を伝える方法として紹介されていたが、信号機や標識に管理番号が付されているのは知らなかった(よくよく考えれば、そういう番号があってもおかしくなく、驚く要素はないのだが)。

こんなときこそ110番 警視庁 (tokyo.lg.jp)

場所を示す管理番号等

場所を示す管理番号等

全く関係ないが110番と#9110番の普及動画が流れているビルの近くを一時期通ったり、普及のポスターを目にすることが多々あったが、ポスターの女性が森香澄であることはもらったクリアファイルを見て初めて知った(私の知っている森香澄とは雰囲気が異なるようにも思っていた)。

 

<171>

災害伝言ダイヤル。171に掛けることは知っているし、基本的には案内に従えばよいのだが、説明に「ダイヤル式」と「プッシュ式」とあり、なじみがないと即座にどっちかはイメージしにくかった。少なくとも、自分の環境では「プッシュ式」ではあるが。

 災害用伝言ダイヤル(171)伝言の録音方法 | 災害対策 | 企業情報 | NTT東日本 (ntt-east.co.jp) 

 

<フレイル>

健康な状態と要介護状態の中間を指す言葉。結構有名な言葉であることを前提に使われていたが、個人的には初耳だった。

フレイル予防 (med.or.jp)

 

2025年に取り組みたいこと

年の始まりということで、後々自分が忘れないように、2025年に取り組みたいことを取り留めもなく記載しておく。

少なくとも2024年の年末は自宅で過ごすことができたので、2023年よりはかなり良かったと総括できる。まともに家で過ごすことができるというだけで、とても貴重なことと気付けた時点である意味で勝ち組。これに限らず、自分が行動したとか頑張ったということでは必ずしもないが、貴重な出来事が多く、人生が少し変わったと言っても過言ではなかった気がする。

yurikagon.hatenablog.com

<2025年に取り組みたいこと(順不同)>

  • ラソン大会に出る。かなり前にハーフマラソンには出たが、かなりキツかったので、まずは10kmくらいから。その前にランニングシューズを買う。
  • 本を読む時間を増やす。何だかんだSNSとかYouTubeとか見ている時間も多いので、それらをうまく活用したい。地元の図書館で電子書籍の貸出しサービスを開始するということで、これを利用してスキマ時間を積極的に使っていきたい
  • ジムで運動を継続。現在も定期的に通っているが、有酸素系の運動が不足しており、ランニングとか。あとは、懸垂がキレイにできるようになりたい。あとは、全体的なサイズとか。
  • 月2回くらいは、ジム以外での運動を目指す。
  • ゴミ拾いとか地域のアクティビティにも継続して参加する。目標は月1回、最低でも2か月に1回
  • 物事を考えるときに主語を大きくしない。
  • 今日という一日を大切にする

 

(雑記)逆上がりをやって

先日、公園に鉄棒があったので、ふと逆上がりをやってみることにした。

小学生の頃は普通の逆上がりも、空中逆上がりもできたが、年月を経てやってみると、全然できなくて、3回目くらいでなんとかできた。

おそらく大学生くらいの時にもノリでやったが、その時はもう少しスムーズにできた。そこから時間も経過して、結構厳しかった。

そして、3回くらいしか鉄棒に触っていないのに、掌が結構痛くて、危うく豆ができそうだった。普段、ジムで少し運動などはしているが、全く毛色が違うのだなと。

 

子供の頃は上手くできたのにな、という感情とともに、当時は親に逆上がりを思い出した。当時は見本を見せてもらったような微かな記憶があり、大人になって振り返ると、当時の年齢にしてはそれなりに運動神経がよかったのだな、という雑感を抱いた。

(雑記)ゴミ拾いをやった感想

以前、ゴミ拾いに関する本を読んだことを受け、何回かゴミ拾いをやってみたので、その感想をツラツラ書きたい。

(読書記録)ゴミ拾いをすると、人生に魔法がかかるかも - "ゆりかごの歌"を聴きながら (hatenablog.com)

 

  • 夏場のゴミ拾いはただただ暑い
  • 少なくとも何回かやった程度では、魔法はかからないし、人生が何か変わるということは(少なくとも私は)なかった
  • 総じて私のやった範囲では、特にたばこの吸い殻が落ちているのが目立つ。そして、たばこはトングでつかみにくい。それなりに捨てられてから時間の経っているものも多く、雨風で流されると環境にもよくないのでは
  • 店舗の前でも結構ゴミが落ちているケースがあり、掃除が行き届いていないのか、掃除を上回るスピードでゴミが捨てられているのか
  • 道の目立つ場所に捨てておけばよいのに、植え込みの奥とか、木々の間とかに捨てるのはよく分からない。罪悪感があるなら、そもそも捨てなければよいのでは。隠れた場所に捨てられると純粋に拾いにくい(見つけにくい)
  • ゴミ拾いをする前は道端のゴミに関心を持つことは少なかったが、何回かやった程度でも普段から気になるようになった(気になった結果、若干気分も悪くはなっているが)
  • やっている間は無心で拾うことができて、ある意味で気晴らし・気分転換にもなる。ただ、集中しすぎると歩行者や自転車に気づきにくくなる
  • 自分のやった成果が目に見えるので、ある程度の達成感は味わえる

 

人によっては毎日取り組んでいるようであるが、自分はそこまで高尚な人間ではないので、とりあえず月1回を目標にやってみようと思った。

 

(読書記録)住みたいまちランキングの罠

住みたいまちランキングを切り口に、住みやすい街について考える新書。

Amazon.co.jp: 住みたいまちランキングの罠 (光文社新書) : 大原 瞠: 本

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今、日本の多くの市区町村では、「住みやすいまち」を追い求めた結果、自己責任や受益者負担の原則が脇に置かれ、適切な受益者負担がなされないまま、表から見えないかたちで財政上のダメージが高まってきている。本書は、そんな現状を憂えた関係者の声なき声をもとに、住みやすいまちをめぐるさまざまな誤解や“不都合な真実”に光を当てる。

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住みたいまちランキングとしては、吉祥寺や横浜などが上位に位置するが、確かに何をもって住みやすいかということは、イマイチ明確ではない(明確にイメージできない)。なんとなく、都心へのアクセスは便利、かつ、閑静な住宅街があり、また、公園などもある、などだろう。

この本では、何をもって住みやすいかという切り口で解説がなされている。2018年の本であるため、不動産価格などの考察は若干現在と異なる部分はあるものの、例えば、病院や区の施設、図書館が近いと本当によいのか、便利な街とは何か、サービスを負担するのは誰なのかなどを改めて考える良いきっかけになった。

そもそも、自分にとって「住みやすい」を考えるべきで、他人目線は参考程度というのが大切なのだろう。