"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)刻んでおきたい名作コピー120選

コピーライター6名の名作コピー及びその解説が記載された本。

刻んでおきたい 名作コピー120選 | 安藤 隆, 一倉 宏, 岩崎 俊一, 児島 令子, 前田 知巳;眞木 準;副田 高行 |本 | 通販 | Amazon

------------------

レジェンドコピーライター6名がつくった名作コピーを当時の広告と本人解説で紹介。
1980年代から2020年代まで、日本人の心に残る広告コピー、キャッチフレーズを作って来た6人のレジェンドコピーライター(安藤 隆・一倉 宏・岩崎俊一・児島令子・前田知巳・眞木 準)が自らセレクトした名作コピー120本を紹介する。

誌面では当時の新聞広告のビジュアルとコピーを並べて掲載。コピーライターがひとつの言葉をどのように捻出して来たのか。どうしてこの広告が生まれたのかを作者自らが詳しく解説してくれる。

プレゼン、競合が当たり前にのビジネスシーンでは、企画書を作成する際にもチームでテーマを共有してプロジェクトを進めていくためにキャッチフレーズ、コピーの重要性は高い。

次代を担ってきたコピーライターたちの言葉は、多くの人の心に刺さるものになるだろう。

------------------

昔のコピーを見ると、懐かしいなと感じた。

また、ライター別に見ると「この人のコピーは自分に魅力的な作品が多い」などといった気付きにもなった。

特に印象に残ったのは以下の作品だった。

--------------

顔を洗う水と、飲む水は、別でありたい気もする。 (サントリーミネラルウォーター)

--------------

こんにちは、未来くん。
そちらはどうですか。
いつもぼくらのゆくてにあるもの、きみのいるところ。
あのころはまぶしく見上げていた、朝の青空のように。
きみはどこにでもいた、教科書のなかに、校歌のなかに。
図書館の本のなかに、マンガのなかに、アニメのなかに。

二十世紀に生まれ育ったぼくらの、なつかしいともだち。
きみは二十一世紀ともよばれ、希望の名でもよばれた。
きみは宇宙にいた、科学の世紀に、平和の時代にいた。
きみはいつだって、こどもだったぼくらの、憧れだった。

やってきた二十一世紀は、ほんとうにきみだったのか。
信じられない事件、とめられない戦争、世界の痛み。
話がちがう、未来はもっとよくなるはずだったと
いいながら、すでに十年が過ぎてしまった。

わかっている、わるいのはきみじゃない。
ぼくらがなにかをかんちがいしていた、甘くみていた。
すでにおとなになったぼくらには、いいわけはきかない。
未来よ、ぼくらのこどもたちの未来よ。

もういちど、未来をつくろう。
きみは、ぼくらのこどもたちにほかならなかった。
おとなになったぼくらは、もうこどもではない。
未来をつくる現在とは、ぼくら自身にほかならない。

まだ、まにあわないはずはない。
二十一世紀はまだ、はじまったばかりだ。
未来よ、どうぞどこまでもどこまでも、つづいてゆけ。
ぼくらのこどもたちのこどもたちのこどもたちよ。
毎日新聞社は本日、創刊140年を迎えました。

--------------

やがて、いのちに変わるもの。 (ミツカン

ミツカンについて | MIZKAN GLOBAL (mizkanholdings.com)

--------------

今日を愛する。 (LION)

--------------

あたらしいオモチャより、あたらしいおくすりを待っている子がいます。 (小野薬品工業

--------------

死ぬのが怖いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい。

おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向き合おうと努力する
かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど・・・死ぬのがこわいからと言われたら、
犬はもうお手上げだ。すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。でもそれまでは、
すごく生きている。すごく生きているよ。
だぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。

飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやってくるのだと。
どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。 (日本ペットフード)