"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)国家は巨大ITに勝てるのか

GAFAMと政府との攻防を記載した新書。

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グーグル、アップル、メタ、アマゾン、マイクロソフト――便利で快適なサービスを提供し続ける巨大IT企業は、グローバルビジネスの覇者だ。しかし近年、市場の独占と秘密主義を危惧する国々が、国家権力をもって押さえ込みへと舵を切りはじめた。最先端のデジタル技術と膨大なマネー、エリート人材と強力な訴訟能力を備えたビッグテックと、アメリカや日本など各国政府との知られざる攻防を徹底的にえぐり出す。

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最近、出版された本であり、近年のGAFAMの事象まで記述されている。

タイトルに国家とあるが、基本的には米国とGAFAMの話が中心であり、合間に日本の話に触れられているような印象を受けた。

 

独禁法抵触に係る論点がメイン。

現時点で何か解決しているものではないため、この本を読んだから何か回答が得られるものではないが、各社と政府とのやり取りが時系列的に記載されており、面白いと思った。

GAFAMの独禁法に係る争点は話題になることが多いが、なかなか一個人(一消費者)では対応できることが限界があると思う。また、そもそもGAFAMが独禁法上の問題があるのか、また、仮に問題があったとして、それを是正することが果たして個人や関係者に利益になるかは、(不勉強ではあるが)まだ考えが整理できていないところである。