"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)戦時下のウクライナを歩く

以下のあらすじにも記載のとおり、筆者が現地に赴いて記録した内容。

 

戦時下のウクライナを歩く (光文社新書 1264) | 岡野 直 |本 | 通販 | Amazon

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2022年2月24日、突如として始まったロシアのウクライナ侵攻。「首都キーウはすぐに陥落する」という各国の予測を覆し、ウクライナは今も徹底抗戦を続ける。戦いの趨勢は逐一報道され、ゼレンスキー大統領の一挙手一投足は注目の的だ。ウクライナのニュースを目にしない日はない。一方で、ウクライナで今を生きる人々の声を聞くことは少ないのではないだろうか。強いられた地下壕での避難生活、ロシア軍による拉致・監禁、自宅近くに落ちるミサイル——。戦争で変わった日常に対して、彼らは何を感じて、日々をどう暮らしているのか。本書では、そんな戦時下で生きる人々の声を、ジャーナリストが実際に現地を歩いて記録。ウクライナの人々の本音に耳を傾ける。

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全体を通じて、インタビューをした内容、現地で筆者が見たもの、そして、筆者が感じた内容が明確に分けられており、変な誘導などがなく、読みやすいように感じた。

また、これらの内容が明確化されていることにより、あとがきなどに記載されている筆者の気持ちをスムーズに受け止めることができた。

 

書籍中のボランティアスタッフの「運が悪ければ、どうしようもない」、兵士の「戦いたくてアドレナリンが出ているのではなく、ウクライナを解放する以外の選択肢がない」といった点は、個人的に印象に残った部分であった。