主人公が老人が宿泊しているホテルの従業員として働きながら生活を変えていこうとする小説。
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生活保護を受給する大家族で育った天使は、キャバ嬢時代に知り合った投資家の綾小路光子と再会する。訳あり老人たちが長逗留するビジネスホテルにひっそりと暮らす光子の指南で、極貧人生から抜け出そうと、生きるノウハウを学ぶことになるが……。秘密を抱えた二人の「投資版マイフェアレディ」！
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主人公の名前が「天使（エンジェル）」。主人公の姉妹も突飛な名前が付けられている。
家庭環境に恵まれず、貧困の中で生活している主人公が、過去に接点のあったある老女のアドバイスを受けつつ、生活を変えていくというのが基本軸。
その過程で、過去の家庭環境や他のホテルの宿泊者、従業員などと絡みがある。
小説の後半はidecoとか不動産投資といった話が出てきており、過去の著者の小説も読んだことがあるため、何となく結末が予想された。が、エンディングは予想したものと異なり、結構含みがあるなと感じた。
予想した結末の場合、”まあお金とか投資の参考”というニュアンスが強くなっていただろうが、エンディングにより小説的な面白さも含んでいると思う。とはいえ、途中から一気に投資の話や生活費の話が怒涛のように進んでいくのは、ある意味で圧巻。
