"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)ヤバい選挙

昔の選挙にまつわるエピソードを中心に記載した新書。

Amazon.co.jp: ヤバい選挙 (新潮新書) : 宮澤 暁: 本

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政見放送で「放送禁止用語」を連呼する候補者がいた。村民二百人以上が一斉出馬した
村長選があった。「死んだ男」が立候補した都知事選があった。

「問題候補者」の真の狙いは何だったのか。そして有権者はどんな判断を下したか。
屈指の選挙マニアが、半世紀分の資料から発掘した衝撃のエピソードを明かす。
国政選挙、地方選挙から「選挙権が剥奪されていた島」の初投票まで網羅した、
「我らが民主主義制度」のヤバい事件簿。

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選挙マニアと呼ばれる著者が記載した本。

「ヤバい」事象は昔の話が多いのだろうと想像していたが、意外に2000年に入ってからも目立った事象があることに少し驚いた。確かに政見放送とか見ていても、変わったというか特異なものが散見されるところ。

青ヶ島が選挙権を剥奪されていた期間があったことは初めて知ったし、大量の立候補者や投票自体ができないなど、知らなかった出来事が多く記載されていた。

こういった出来事を知ったから何か変わるか、といえばそういうことではないが、現代の民主主義というと主語が大きくなってしまうものの、現在の当たり前は昔は異なっていたと感じる機会になった。