"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)invert 城塚翡翠倒叙集

城塚翡翠シリーズの2作目。

Amazon.co.jp: invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫) : 相沢 沙呼: 本

---------------------

完璧な犯行計画による殺人。用意された鉄壁のアリバイ。事件は事故として、他殺は自殺として処理される、はずだった。霊感によって視えないものを視る美しい娘、城塚翡翠が現れるまでは。
ミステリランキング5冠を獲得した衝撃の結末から一転、犯人の視点で描かれる倒叙推理小説集。探偵の推理を推理せよ!

---------------------

話題となった一作目を1年前くらいに読んでおり、少し時間は空いたが2作目を読んでみた。独立した三つの章(ストーリー)で構成されている。

1作目も短編の章で構成されているが、全体として一つの作品とされていたところ、個人的には2作目のように独立したストーリーで構成されていた方が、このシリーズのテンポには合っているように感じた。

個々のトリックなどの解説は他の方に譲るが、若干、犯人として詰めが甘いようにも思った(作品としては面白かった)。

そして、いずれの男の犯人も主人公に心を奪われるのは、(小説だから仕方ないが)犯人も安直ではないかと思う(ただ、人間らしいという見方もできる)。