小学生の頃に何回か読んだ本であったが、大人になるとかなり印象は違うなと思った。
というか、原典は昔のものであり日本語も難しいため、おそらく子供の頃に読んだものは上手くリバイスされたものだったのだろう。
色々な考察や解説などを読むと、ジョバンニは宮沢賢治本人、カンパネルラは宮沢賢治の妹という話もあるよう。また、第一稿から第四稿にわたって、多く加筆修正されているなど、大人になってみると色々な見方、また、それの前提となるものに触れることができ、違った感想をもった。
更に、朗読会に参加すること自体、大人になって初めてだった。
自分で活字を追うのではなく、朗読という形で耳から話を聞くのは語り手のテイストや特徴によって印象も異なり、新しい体験だったように思う。