"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)大人のOB訪問

様々な職場で働く人へのインタビューをまとめた一冊。

Amazon.co.jp: 大人のOB訪問 : 小さい書房, 伊藤絵里子: 本

Amazon.co.jp: 大人のOB訪問 第2巻 : 小さい書房編: 本

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そのキャビンアテンダントは、機上で泣き崩れた男性客が忘れられないと話した。 さまざまな「味」を作る食品メーカー社員は、誰にも言えない後ろめたさを吐露した。 これは仕事を紹介する本ではありません。 その仕事だからこそ見える世の中を集めました。 【客室乗務員、食品メーカー社員、小学校教諭、商社マン、外科医5人のインタビュー集】

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わたしたちは買い物をしてそれを自宅まで持ち帰ることが少なくなった。
電化製品、家具、洋服にキッチン用品、文房具……今やありとあらゆるものをネットで買う時代。
物流現場から悲鳴があがるのは当然だろう。
1件の荷物にかけられる時間はわずか2~3分、毎日が“時間との闘い"という宅配便配達員の本音に迫る。
これは仕事を紹介する本ではありません。
その仕事だからこそ見える世の中を集めました。
【宅配便の配達員、50年続くパン屋さん、翻訳コーディネーター、
婦人相談員、100円ショップパート店員、盲学校教員。6人のインタビュー集】

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色々な職業の人にインタビューをしているが、仕事そのものの解説ではなく、その人が感じた、感じている内容を記載している本。

個人的には、色々な会社の採用ページで従業員の仕事内容やインタビューを読むのが好きだが、総じてこれらのページは自社のアピールの場であり、どうしても「キラキラ」してしまうもの。

この本のそれぞれのインタビューは、決して何か結論やまとめがされているものではないが、それぞれの者が感じている内容、見ている世界を垣間見ることができ、文量は少ないものの面白いと思った。第2巻のあとがきにもあるとおり、「社会が今より良い方向に向かってほしいという気持ち」を持っているという点は共通しているだろう。

特に何か直ちに変わるものではないが、自分がなぜ今の仕事をしているのか、仕事で感じている内容も含め、何か漠然と自分の仕事についても見つめ直すきっかけになった。