昔のプロ野球チームにおいて行われた盗難事件を舞台にしたストーリー。
amazon.co.jp/九人のレジェンドと愚か者が一人-本城-雅人/dp/4488029051
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容疑者はスタメン9人
26年前の伝説の試合中、
ロッカールームで何が?
テレビ取材班が暴く衝撃の真実
企みに満ちた至極の犯人当てミステリ
26年前、パ・リーグのペナントレースを制した阪和バーバリアンズ。6回2死まで0封された後、満塁ホームラン3本が飛び出して9点差をひっくり返すという史上稀に見る逆転試合をきっかけに、リーグ優勝、そして日本一へと駆け上った。その後の低迷期を経てこの夏、来季の新監督に抜擢されたのは、当時4番を務めた夏川誠だ。大阪毎朝放送がレジェンドと呼ばれたメンバーたちのインタビューと再現試合で構成する特別番組を企画。取材を進める中で、10人目のレジェンドともいえるマネージャーの存在が浮かび上がる。ところが、あの試合中に盗難事件があり、疑われたマネージャーは退団、そののち非業の死を遂げたという……。チーム思いのマネージャーがなぜ盗難を行ったのか? 主要メンバー9人の中に、嘘をついた人物がいるのではないか? そして仲間を裏切った愚か者は誰なのか――。吉川英治文学新人賞作家が贈る、企みに満ちた長編ミステリ。
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昔の試合中に選手のお金が盗まれたが、その犯人は一体誰だったのか、9章にわたり展開されていく。
昭和の頃の野球が丁寧に描写されている印象であり、野球の記述は楽しむことができた。個人的には、結末がもう少し何かプラスアルファがあると更によかったかなと感じた。9章にわたり丁寧に展開されている反面、エンディングに若干の味気なさを感じたが、作品としては面白いと思う。