"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)火災・盗難保険金は出ないのがフツー

損保会社と保険金の請求に係る裁判の弁護人を担っている著者が記載した新書。

火災・盗難保険金は出ないのがフツー (幻冬舎新書 か 13-2) | 加茂 隆康 |本 | 通販 | Amazon

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火災保険や盗難保険に入っていれば、事故の際、保険金は当然出ると思われている。しかし、現実には家が全焼しても、高級品が盗まれても、保険金は出ない。それは、保険金の支出が損害保険会社にとって「損失(ロス)」でしかないからだ。あの手この手で支払いを渋り、救済されるはずの被害者を苦しめる損保。彼らの狡猾な手口を暴き、どうすれば保険金を正当に引き出せるか、実際の裁判をもとに徹底的に解説する。

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この本の前作として「自動車保険金は出ないのがフツー」という本が出されており、続きではないものの、関連した2作目ということ。

自分は前作を読んでいないが、この本だけで十分に完結している。

実際の裁判の状況などは分からないが、この本だけを読む限りでは、損害保険会社はエゲツないというか、ヒドいと思われるケースが散見される。簡単に保険金を払っていては業として成り立たないという損保会社の立場も理解はできるが、加入者としては何とも言えない。

実際の事案を客観的に見ているわけではないため、損保会社を強く非難したい趣旨ではないが、少なくとも加入者が保険金の支払いが行われると思っていた事案でも、支払われないケースが一定程度あるということは感じ取れたし、”何となく安心のため”というレベルでの加入はよく考える必要があると感じた。