"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)フリーター、家を買う。

2000年代末に書かれ、テレビドラマ化もされている小説。

フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫) | 有川 浩 |本 | 通販 | Amazon

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3カ月で就職先を辞めて以来、自堕落気儘に暮らす“甘ったれ”25歳が、一念発起。バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。主人公の成長と家族の再生を描く長篇小説。

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ベストセラー小説であり、今更ながら読んでみた。

自堕落で我儘な主人公やその他の人物が描写されている前半は特に面白いと思った。主人公が大人になっている様子は、若干小説やドラマ的な感じもあったが、読み進めやすい物語となっていた。

ニートに近い主人公が、小規模の土木業者でテキパキ働く姿は、実際に存在していたらすごいし才能があると思う。

個人的には、あまり色恋話は強く押し出す必要はなく、文庫版の最終章はなくてもよいかな、という感想は持った。