"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)寿司屋のかみさん 新しい味、変わらない味

東中野のお寿司屋さんのエッセイ。

Amazon.co.jp: 寿司屋のかみさん 新しい味、変わらない味 (青春新書インテリジェンス PI 680) : 佐川芳枝: 本

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寿司屋になって50年のおかみさんが、先代から二代目へと引き継がれた名登利寿司を舞台に、寿司やつまみの変遷、人間模様、代替わりへの思いなどと共に、二代目の新しい味、引き継がれる変わらない味を綴るおいしくて、おもしろくて、ジンとくる「小さな名店」の悲喜こもごもを綴る寿司エッセイ。

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著者は他にも本を執筆しており、本書は今年の秋に出版された最新の作品。

コロナ禍の様子なども触れられており、基本的に出前をやっていない本書のお店は大変だった様子が伺えた(ただ、別の章では出前をやっていると、年末年始が忙しいとの点も触れられている)。

コロナでグループで提供する際も個々人に小鉢で提供するようになったとのことだが、お店側の手間を別にすると、お客の立場としては食べやすいし、ありがたいだろう。

 

個人的には、本書に記載されている「月見イワシイワシのユッケ風)」、「小柱のナメロウ」を特に食べたいと思った。

 

このような普段行かないようなお店にも行ってみたくなったし、なにより本書冒頭のとおり、「なんだか、寿司が食べたくなったなあ」と思った。