全5編の短編から構成されるが、全体として話は実質つながっている小説。
スクロール (講談社文庫) | 橋爪 駿輝 |本 | 通販 | Amazon
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「僕」の前に突如現れた女子高生ハル。僕の隣に住む元彼の「音」だけでも聞きたいと
僕の部屋に上がってきた「童貞王子」。希望部署にいけずに燻っていたユウスケは
バーで出会った菜穂と付き合うが、ある事件取材をきっかけにふたりの関係は変わっていく
「スクロール」。など、全5編収録した鈍色の青春を駆ける物語。
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全体的にハッピーエンドというわけではないが、必ずしもバッドエンドでもない。
そういった点が「鈍色の青春」という言葉に表れているのかもしれない。
文書のテンポが速いし、現代をベースにライトに書かれているので、読みやすい。
通勤電車の往復+αの時間で読めた。
若者のうち、あまり本を読まない人に特に向いている印象。
映画化されていること自体は知っていたが、読了後にキャストなどを見た。
映画の作品は見ていないので何とも言えないが、本で持った印象と比べて、キャストが男女ともかっこよすぎる気も。