東野圭吾の”加賀シリーズ”の作品。
Amazon.co.jp: 希望の糸 (講談社文庫) : 東野 圭吾: 本
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小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
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ミステリー要素よりは、家族の重要性、親子とは何かなどが主眼に置かれた印象。
実は犯人が・・・だったということではなく、実際の真実や事件の背景などが明らかになっていくもの。
リアリティがあるか、と言われると若干疑問はあるが、登場人物の感情自体は理解できるし、親の子に対する感情などの描写も印象的。
伏線の回収、ストーリーは完結しており、その関係でラストは急ピッチな展開となった感はあるが、ここの記載を厚くすると冗長的になってしまうので、程よいボリュームと感じた。