最近では文庫版が書店のランキングにも並んでいる恋愛小説(自分はハードカバーで読んだ)。
Amazon.co.jp: 傲慢と善良 (朝日文庫) 電子書籍: 辻村 深月: Kindleストア
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婚約者が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる―。作家生活15周年&朝日新聞出版10周年記念作品。圧倒的な“恋愛”小説。
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「恋愛小説」という枠組みとされているが、どちらかと言えば、「結婚とは何か」といった大きな枠組みの展開とされている。
Amazonの口コミでも記載している人がいたが、ミステリーには該当しない作品。
主人公(男、西澤架)のこれまでの恋愛、結婚観ということに加え、主人公の婚約者の育った環境や価値観など、そういった全体をまとめて「結婚とは」、「そしてその先の幸せとは」、ということを考えさせられる。
各人物の心情などの描写が丁寧に描かれていると感じた。
この小説ほど深く考えたものではないが、自分も主人公や婚約者のようなことを感じる/思うこともあるし、主人公などの感情を理解できる人は多いと推察される。
その意味では非常に面白い小説ではあったが、最初はミステリーのような感じを想定したので、それよりも内容としては重い(感じることが多い)ものであった。