"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)どちらかが彼女を殺した

容疑者が二人に絞られたうえで展開される推理小説

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon

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最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

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基本的に被害者の親友、恋人、自殺の三択に絞られたうえで展開される。

容疑者が早々に絞られるので、途中で新しい事件や大きな出来事が発生するものではないが、主人公の調査、加賀(刑事)とのやり取りなどは面白く、一気に読むことができた。

最終的な結論(犯人)は明記はされず、読者がストーリーを通じて犯人を推理する構成となっている。個人的には、推理小説を読む際に必ずしも犯人を推理して読んでいるわけではないので、その点は少し好みが分かれるかもしれないと思った。