"ゆりかごの歌"を聴きながら

何年、何十年経ってから、何をしていたか見返すための記録

(読書記録)告発者

メガバンクを舞台にした小説。

告発者 *1 | 江上 剛 |本 | 通販 | Amazon

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権謀術数が渦巻く出世争い。欲望、嫉妬、裏切りが引き起こす情報操作――メガバンクが生み出した「合併」の弊害に悩まされる広報部員・裕也のもとに、写真週刊誌が頭取のスキャンダルを入手したという情報が入る。事実確認に追われる彼が掴んだ驚愕の真相とは?密告者の狙いとは?銀行を知り尽くした著者だからこそ物し得た超リアル企業小説。

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本書では架空の名称が使われているが、某青いメガバンクをモチーフにした一冊。

「長リアル企業小説」とのこと。私は実際の銀行の現場は知らないものの、本当にこんな感じなのかなーと最初は思っていたが、実際のスキャンダルとかを取り入れて書いているのだなと途中で気付いた。

【激震スクープ追及第2弾!】【みずほコーポレート銀行】齋藤宏頭取「晩節不倫《路上キス&密会用マンションの逢瀬》と進退問題」の内幕 | FRIDAY(フライデー)

ハナヂ(゚Д゚)ウマー(ry:みずほ頭取、不倫辞任?…テレ東巨乳記者と“路チュー” (livedoor.jp)

 

この小説の発刊は2014年と約10年前、上記の出来事は2008年。

今はコンプライアンスが厳しい時代などを言及するつもりはないが、正直、元ネタがなければ今の時代では「こんなこと起きないだろ」とも思うだろう。が、そういうことが起きていた(そういうことが報道されていた)時代もあったのだなと。

2010年頃の銀行の動向などは、当時はほとんど関心はなかったが、時間を経過して振り返ると面白いものがあると感じた一冊。